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「あなたの知らない南極犬ものがたり」

第1回「タロとジロの奇跡」の陰に第3の犬がいた!

皆さんにとって、愛犬は大切な家族です。わが子と同じですよね。

ある日、政府の役人があなたの自宅にやってきて、こう言います。
「政府にとって大事なプロジェクトがある。ついては、お宅の犬が必要だ。お国のために、あなたの犬を政府に譲ってください」
その時、あなたはどうしますか。

  1. 「ふざけるな」と追い返す
  2. 「いくら、もらえるんですか?」と協力金を聞く
  3. 「お国のためなら」と愛犬を差し出す

②や③を選ぶ人は、いないでしょう。今のペットに対する考え方なら当然です。

しかし、「動物愛護」という考えが十分浸透していなかった約70年前。政府の要請で、多くの犬たちが飼い主のもとを離れ、1万4000キロも離れた南極へ行きました。そして人間のために尽くし、南極で死んで行ったのです。あなたはこの事実を知っていますか?

ひょっとしたら「南極物語」という映画を見たことがありませんか。南極に置き去りにされたカラフト犬、タロとジロの兄弟が必死に生き抜き、人間と奇跡の再会を果たした感動の物語です。この映画に、多くの日本人が泣きました。私もです。

しかし実は、この「奇跡の感動」の裏には、60年以上、おおやけにされなかった秘話があったのです。

置き去りにされた後、南極の昭和基地(日本の観測基地)で人間を待ち続けたのは、タロとジロだけ。誰もがそう思っていますが、実は昭和基地には、もう一頭、生きていました。第3の犬がいたのです。

では、その「第3の犬」はなぜ救助されなかったのか。なぜ、ほとんどの日本人がそのことを知らないのか。タロとジロとの関係はどうだったのか。考えてみれば、なぜタロとジロは食料がない南極で生き延びることができたのか。

そのことを知っているのは、ただ一人。タロ、ジロと奇跡の再会を果たした、第1次越冬隊の犬係、北村泰一さんです。
北村さんは福岡市におられますが、彼の望みはただ一つ。
「誰も知らない第3の犬。そして、ほとんどの人が考えもしない、南極で死んでいった多くの犬たち。あの犬たちのことを、多くの人に知ってほしい」

北村さんが私に語ったすべての真実。そこには、驚きのドラマがあり、犬の素晴らしさがあり、人間と犬との深い絆がありました。そのことを、少しでも多くの愛犬家の皆さんに知ってほしい。

その願いを込めて、犬たちの命と健康を第一に考える「シャポワン浄水通り店」さんのサイトに、ブログを書くことになりました。

南極で頑張り、息絶えて行った犬たちを知ることで、動物愛護についてより深く考え、お子さんの情操教育にも生かしていただければ幸いです。(written by Free Dog)

(次回は「そういえば、タロとジロは何を食べて1年間生き抜いたの?」です。不定期掲載)

ミニ解説

日本の南極第1次越冬隊は多くの犬を南極に連れて行った。しかし1年後、2次越冬隊との交代に失敗。結局15頭を鎖につないだまま南極に置き去りにした。全滅したと思われていたが、1年後、なぜかタロとジロの2頭は生きていた。世界中が驚き、「タロジロの奇跡」と言われている。

★このブログを書くにあたり、小学館集英社プロダクションの許諾を得ています。

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